2022年07月06日

選挙と政策

選挙が近いのですが、選挙区にどうしても入れたい候補者はおらず、政策を見てとにかくふたりに絞り(一見政策がよくてもトンデモ政党はだめです)、しかしウェブサイトやツイッターの発信や該当演説の中継を見てもわからんのですよ。

僕が重視するのは経済政策で、金融緩和維持・国債発行による大規模な財政出動・消費税減税が僕にとっての3本柱です。おわかりでしょうが、これを全部クリアできる政党はふたつ半くらいしかない。

エネルギー政策も重要で、原理主義的脱原発でこれからの数年を乗り切れるとは思えないので、長期的にはともかく短期的には原発再稼働しかなかろうと考えています。短期的再稼働も認めない原理主義的脱原発は現状では支持できません。

教育と科学技術への投資もだいじで、僕は強硬な「選択と集中」反対論者です。特に地方大学の運営費交付金を増やすのは重要ですよ。教育も科学技術も国が今の倍くらい出してもばちは当たらない。

最後に放射能デマと反ワクチンと新自由主義はお断りです。全部クリアできる政党は0.8くらいですかね。比例区はその政党に入れます。支持率低いんだよね。政策を見ればそこしかないと思うんだけどね。みんなもっと政策を見ようよ。経済はだいじだよ。金融緩和維持は必須だよ。国債も出さなきゃだめだよ。

比例で入れる政党は選挙区に候補者を立ててないので、別の党から選びます。選挙区には全部クリアできる候補者はいないものの、なにしろ細かい政策がわからないので、ふたりに絞った候補者の事務所に電話しました。有権者からの問い合わせだから真剣に答えてくれますよ。政策秘書がたまたまいなかった候補はちゃんとあとでかけ直してくれました。で、細かいところを聞いたわけです。細かいので、全部にきちんと答えてもらえるわけではないのですが(それは考えてなかったとか言われる)、どちらも丁寧に答えてくれたと思います。かなりいろいろ聞いて、いろいろ答えてもらいました。

結論からいうと、まだ迷っています。どちらももちろん満点からはほど遠いものの、意外にも予想していたほどひどくない。まだ考えます。決まってもブログには書きませんけど。

政策の細かいところは広報に書いてないし、演説でも言わないし、直接電話して聞くといいですよ。あちらも有権者を無碍にはしません。政策の分かるスタッフが答えてくれます。

そうそう、選挙にはみんな行きましょう。満点の候補なんていません。だめな候補の中から自分の考えに少しでも近い候補を選んで入れるんですよ。棄権は権利を捨てることです。白票は単なる無効票です。権利を行使して、とにかく誰かの名前を書くんですよ。そこからしか民主主義は始まらない。投票率を上げましょう。政治家に緊張感を持たせるには投票率を上げるしかない。

みんな選挙にいこう!
posted by きくちまこと at 10:50| Comment(0) | 日記

2022年07月04日

「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」一次選考発表

https://sfwj.fanbox.cc/posts/3970177
三作応募していた掲題のコンテスト、今朝一次選考の結果が発表されました。三作とも無事に一次を通過しました。うれしい。

いや、『春分の月』『あたしはまだここにいる』の二作については、「一次も通らないようなら審査員が悪い」くらいの気でいたので、驚いてはいないんですよ。落ちてたらむしろ驚く。でも、とにかくよかった。

もう一作の『そうして人類は永遠の眠りについたなの!!』は一時間で書いたおふざけ作品だし、あらすじがレギュレーション違反ぎりぎりな感じなので、難しいかなと思ってたのですが、拾っていただけたようでうれしい。

その一方、他の応募者の作品で僕がこれは相当いいところまでいくだろうと考えていたものが何作も一次を通ってなくて、やはりコンテストは難しいものだなあと感じました。一次はそれほど審査員の好みが反映されないだろうと思っていたのですけど、やはり審査員運の要素は小さくないか。

さて、二次の結果発表は月末です。僕の予想としては、二次には審査員の好みが相当に反映されるので、審査員運は一次よりさらに大きいでしょう。僕の作品は「間違ってない科学用語を拡大解釈して読者を煙に巻く」タイプのハードSFだから、審査員によっては怒られたり、分からんと言われたりしそうです。読者狭いかもね。

また月末までそわそわの日々が続きます。通るといいなあ
posted by きくちまこと at 11:48| Comment(0) | SF

zabadak 36th 神戸と「夏秋冬春2022」

zabadak 36周年のライブは東京と神戸で別メンバー・別セットリストで行われるということで、そりゃあ大変なんですが、7/2に神戸に行ってきました。

小峰・青木・楠・鬼怒というトリオ+鬼怒の編成なのでしっとり系かと思ったら、そうでもなく、青木さんがベースを持つとレッド・ツェッペリンの編成なので、意外にハードな演奏でした。前半は「秋」がハイライト。長尺のインストをこの編成でやるのかという感じですが、アコーディオンが大活躍でよかった。これは名曲です。三曲めくらいで小峰さんの声が出づらくなるというアクシデントがあったものの、MCで言われるまで気づかず、その後ウィスパーで歌った前半最後の「小さい宇宙」が実はよかった。

休憩の間に復調して、後半は無事行われ、盛り上がる曲が続いて楽しくおわりました。「夢を見る方法」を出だしから男女ヴォーカルにしたのは新機軸か。アンコールはもはや定番の「五つの橋」に最後は「遠い音楽」。上野作品の「五つの橋」がセットリストの定番になったのはとてもいいことだと思います。「遠い音楽」は泣く子も黙る名曲。楽しいライブでした。生はいいよ。

さて、今回のライブの目玉はグッズ付きチケットで貰えるばりばりの新譜フルCD「夏秋冬春2022」ですよ。なんと待ちに待ったzabadakの新譜です。

吉良さんがほぼひとりで完成させた組曲「夏秋冬春」を今のzabadakのライブメンバーでリメイクしたもの。リメイクといっても吉良さんのギターとベースと声は大部分残してあり、打ち込みだったところを生音と差し替えたり、たぶん構成を変えてるところもあると思いますが、とにかく現行のライブメンバーと吉良さんが共演する形で作られた作品です。

傑作です。素晴らしいです。圧倒的な躍動感と祝祭感、そして何よりまごうことなきzabadak感。吉良さんの音楽です。前のバージョンを持ってる人もこれはぜひ聴くべき。全くの新譜と考えていいです。

マイク・オールドフィールドに影響を受けたミュージシャンはたくさんいますが、日本のマイクといえば誰を置いても吉良知彦でしょう。もともとの「夏秋冬春」はマイク風の長尺組曲でありながら、日本風味を絶妙に入れたオリジナリティの高い作品でした。今回の新盤はそれに難波弘之・鬼怒無月・向島ゆり子・楠均・青木孝明・内田ken太郎そしてもちろん小峰公子という強者たちが音を加えていったもの。プログレです。がっつりプログレですが、聴きやすく、祝祭的に盛り上がります。ムゼアあたりから出せば世界と戦えると思いますよ。

ぜひ聴いてください。

とんでもない傑作。いずれ一般発売されるはずですが、今ならグッズつき配信チケットが早く手に入ってお得です。

ライブが明けて翌7/3は吉良さんの7回忌です。あれから6年経ちました。あの日も今年と同じく日曜日でした。
posted by きくちまこと at 00:40| Comment(0) | 音楽