最終選考に残った時点で期待しなかったと言えば嘘になるので、落ちると悔しいですね。最終候補作は全部読みましたが、バラエティに富みすぎていて、比較は難しいところです。群を抜いてすごい作品というのはなく、接戦だったのではないでしょうか。最後は審査員との相性でしょう。
逆に言うと、自分の作品もずば抜けてはいなかったわけで、そこが問題ですね。このコンテストのすごいところは一次選考通過作のすべてにコメントが返ってくることです。これは大変な労力ですが、ありがたいことです。僕の三作へのコメントもいただいています。興味のあるかたはお読みください。僕の作品は淡々としすぎてるのかもしれません。でも、淡々と書くほうがすきなんだよね。
『春分の月』は今回の課題にがっつり寄せて書いたので、ほかのコンテストに回すのは難しいかなあとも思いますが、1万字に詰め込みすぎた感はあり、改稿はしたいと考えています。『あたしはまだここにいる』のほうがテクニカルですし、完成度も高いので、改稿して創元SF短編賞に出すつもりです。『春分』は最後のイメージが大きいから、創元が好きそうではある。考えます。
今年はあと星新一賞に出すつもりです。作品は半分くらい書けてますが、現状では解決すべき大きな問題がひとつ残っています。
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