2023年11月12日

クダラナ庄助祭り2023

ブログはご無沙汰でした。

福島の復興を願う年に一度の奇祭、クダラナ庄助祭りに行ってまいりましたよ。

前日に福島入りしたものの、あいにくの小雨模様だったのですが、とるものもとりあえず駅の照井で円盤餃子半皿を食べ、みなさんと合流して手拭いを畳んだり、チケットを作りつつ飲み会をしたり、楽しい前夜を過ごしました。

当日は晴れ、そして寒い!
12時チェックアウトのホテルでギターの練習をしてから、早めに会場に行って出演者パスを受け取ったところで、わざわざ他県から観にきてくれた昔からのSF仲間に遭遇。結局、その後はほぼずっと彼と一緒でした。近況なと話しつつ昼を食べると、さらにSF仲間に遭遇。

自分の出番までにいくつかのハコで「下人with大森真」「人類苦労が耐えない(出演はション&ニョーコとCCRとサイモンガーモバイルと嫁モバイル、ションはしりあがり寿さんに似ていましたがたぶん気のせい)」「吾妻光良トリオ」「昭和歌謡ひろし&こうこ」の各ライブを堪能しましたよ。いやー、楽しい。

時代屋シーズン2でのandmo' のライブ、みんな安心のJC120は置いてないというこだわりのハコでしたが、なんとかセッティングしたところでちょうど定刻スタート。セットリストは

1. やめてください
2. 夜のリレンザ
3. 地下室の林檎

でした。ほんとは654ビエルゲーも用意してて、リハでは4曲でちょうど30分に収まってたのですが、林檎の途中で「5分前」の札を出されてしまい、「1分前」の札を見ながらギターソロを弾いていたので、654は断念してちょうど30分でした。たくさんのかた(当社比)に観ていただけてよかったです。サイケ度もいつも以上に高かったと思います。

終了後、観にきてくれてたSF仲間4人と短い時間でしたが喫茶店でだべって、近況など報告しあい、終了。

あとは飯坂温泉で怒涛の宴会でしたが、その内容は秘密だ。

そして、今これを書いているのは帰りののぞみの中です。やまびこでは爆睡しました。

posted by きくちまこと at 16:47| Comment(1) | 音楽

2023年04月21日

丸メガネ研究会

 眼鏡を踏んで壊してしまいました。無印良品で買った丸眼鏡で、結構気に入っていたのですが、壊してしまったものは仕方ありません。
 丸い眼鏡が欲しかったんですよ。まあジョン・レノンなんだけど、ジョンのよりも小さいやつが欲しかった。無印はもう眼鏡をやってないので、さてどうしようかな。
 とりあえず、JINSに行きました。ていうのはJINSの製品には丸いメタルフレームもあるのを知ってたから。梅田でいちばん大きいJINSに行ってみると、たしかにないわけではないんだけど、いまひとつぴんとこない。どうも踏ん切りがつかない。種類も少ない。
 そこで、「丸眼鏡」で検索してみたわけです。するとなんと「丸メガネ研究会」という眼鏡屋さんの組織があるではありませんか。とにかく丸眼鏡にこだわってる眼鏡屋の集まりらしい。チェーン店ではない独立眼鏡屋ですね。
 会員眼鏡店のリストを見ると、大阪では梅田と日本橋に一軒ずつあるのがわかりました。梅田のはすぐなので、早速行ってみたわけです。
 梅田地下から曽根崎警察署の横に出て御堂筋をほんのちょっと南に行ったところに「アイトピア」がありました。入ってすぐ右手に丸眼鏡だけの棚があります。驚くべき数の丸眼鏡が陳列されています。僕が必要としていたのはまさにこの店です。
 他にお客さんはいなかったので待つこともなく、店主に相談しました。本当にあらゆる丸眼鏡があります。レンズのサイズ、真ん丸か少し縦に潰れてるか(真ん丸だと目の錯覚で外見は少し縦長に見えるようです)、レンズ間の距離、鼻あての有無、鼻の高さ。特に丸眼鏡では瞳の位置がレンズの中心からずれてるのが目立つので、レンズ間距離は重要です。
 いろいろ出してもらってかけてみて、ちょうどいいのを選びました。小さめの真円レンズのやつです。求めていた通りの眼鏡です。
 聞くと、丸メガネ研究会オリジナルフレームを鯖江で作っているのだそうです。おお、日本の眼鏡の聖地、鯖江産ですよ。そんなん初めてだわ。
 もちろん、当初JINSでいいかと思ってたのに対して、価格は数倍になってしまいましたが、満足度は高い。親切な眼鏡屋さんでした。
 丸眼鏡を探しているかたには丸メガネ研究会の会員店をお勧めしますよ。その品揃えには圧倒されます。詳しくは研究会のウェブサイトで。
 今度は壊さないように気をつけます

posted by きくちまこと at 07:39| Comment(0) | 日記

2023年03月13日

星新一賞

ちょっと時間が経ってしまいましたが、第10回星新一賞というのに応募していました。最終選考に残ったので、せっかくだからグランプリが欲しいなあと欲を出してはいたものの、そこまでうまくいくはずもなく、優秀賞(図書カード賞)というのをいただくことになりました。優秀賞の中ではいちばん下とはいえ、2000作以上の応募の中からグランプリと優秀賞合わせて5作の中にはいったのだから、上出来と言うべきでしょう。

星新一賞は実質的には短編SFの賞なのですが、SFと謳わずに「理系文学」と謳っています。僕はそこをかなり真剣に考えて、自分なりの理系文学を書きました。正直、そういう観点で審査されたかはわかりません。選評を読むと、普通にSFの審査をしたようには思いますが、そこはきちんと趣旨に合わせたということで。

今回の応募作では「林檎園の科学」をテーマにしました。ヒントになってるのはKaguya planetが「果樹園が出てくるSF」を募集したことなんですが、Kaguyaのは短すぎるので出していません。あくまでもヒントということで。

僕の父方の曽祖父は「青森りんごの開祖」と呼ばれる人物です。亡くなった父も長く弘前大学でりんご栽培の研究に携わりました。だから、林檎園の科学をテーマに書くのは、僕にとっては自然というか、一度は書いておきたいテーマでした。参考文献は父の著書です。とはいえ、もちろんそれだけではSFにならないので、林檎園で何が起きればSFになるかを考えて書いたのが今回の応募作品です。

そういう経緯なので、主眼は「林檎園小説」で、結果としてSFの部分はいささか甘くなったかなとは思います。でも、「理系文学」という意味ではかなり満足のいくものが書けた気がします。あとは、上に書いた事情でかなりパーソナルな作品になりました。そこらへんの評価は読者におまかせします。

星新一賞の表彰式は新型コロナ禍で途絶えていて、ひさしぶりの「オフライン」開催だったようです。残念ながらパーティのようなものはなく、出席者も少数でしたが。コロナ前はパーティがあって、SF関係者も多く出席していたようですね。ちょっと残念。

審査員だった池澤春菜さんとお話しさせていただき、猛プッシュされて某団体に入ることになったみたいです。作家じゃないのに。小松左京事務所の乙部さんや星ライブラリーの星マリナさんともお話させていただきました。

さて、これからどうしますかね。グランプリを取りたいからまた星新一賞に出すのか、それとももうこれでいいのか。星新一賞は1万字制限なので、ちょっと短い。今回の応募作品にはちょうどよかったとは思っていますが。気持ち的には創元SF短編賞の最終に残りたいなあというのが強いけど、星賞向きのアイデアが浮かんだら出そうかな。星賞は何を求められてるのか、ちょっとはっきりしないところがあります。僕の今回の応募作品はエンタメ性皆無の半ば普通小説なので、創元なら通らないな。でも、グランプリ作品はエンタメ度高い。難しいね。

受賞作品集はhontoで電子書籍として無料配布されています。ぜひお読みください。

posted by きくちまこと at 15:45| Comment(0) | SF